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ゴムがびしょびしょに!(ブリードとは)

ゴムがびしょびしょに!(ブリードとは)

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前回の最後に予告していましたが、今回はブルームに似た現象であるブリードについてお伝えします。
ブリード(bleed)またはブリーディングとも言うようですね。
ネットでブリードと検索すると最初に出てくるのは”breed”。これはわんこやにゃんこのブリーダーなどで使われる言葉で動物が子を産むことや繁殖を意味しますが、当然これではないです。

bleedとは
”出血する、血を流す、死ぬ、(…に)ひどく痛む、樹液を出す、にじむ、(…に)法外な金をしぼられる”(webio辞書より)
そう、この”にじむ”の部分がこの現象を端的に表しています。
ゴム業界(樹脂業界)で使用されるときの意味合いは
「ブリーディング:プラスチック製品の表面にその主成分であるポリマーと異質の構成物質が滲出してくる現象をいう」(出典:ポリマー辞典)。
「着色剤、可塑剤、滑剤が吹き出たりブロッキング防止剤(くっつくのを防ぐ薬品ですね)が表面にしみ出したりした場合に使う」ともあります。
要は主成分のポリマーと相性が良くない液体成分が、成型後じわじわと表面ににじみ出てくる現象をいうわけですね。
ゴムの場合では表面に滲んでくるのは油分や可塑剤が中心でしょう。
ブリードが発生する製品は、成型直後の製品表面は乾いた状態なのですが、時間の経過とともに、じわじわと中から液体状のものがにじみ出てきて表面が濡れたようになってきます。ひどいものだと、絞ったみたいに水滴のようについている場合も。
ブルームが粉が吹くのに対して、液体を吹くのがブリード。そういう違いがあるとお考え下さい。
ゴムの場合の原因として考えられている一つが、上記の様にポリマーと加えた液体(通常は液体状の軟化剤(=油や可塑剤))との相性が悪くてなじまないため成型後に表面ににじみ出てくる場合。次にとにかく液体の添加量が多すぎる場合。または混錬過程で十分に混錬できていないため分散不良が発生している(よくこなれていない)場合。多くは上記の3つの場合かその複数が組み合わさって発生するものです。
さて、ブリートはブルーム以上に製品への不具合として問題だと思うのですが、ゴム材料の中には意図的にブリードを発生させる素材もあります。シリコーンゴムでもメーカーが用意しているグレードで「オイルブリードグレード」というものがあります。
これはどのような目的でわざわざ油をにじませているのかというと、例えばゴムの成型物の穴の中に電線を通すなど製品組立てがある場合、ゴムの滑り止め的な性質が災いして、作業がすごくやりにくいケースがあるのです。そのようなときにその成型物をオイルブリード材料にするとゴムの表面に油の膜ができているので、するするっと線が貫通できて、非常に作業がやりやすくなると!そういう滑りを良くするという効果を狙ったものなのですね。
弊社でも、シリコーンメーカーのオイルブリードグレードはもちろん扱っていますし、自社オリジナルのオイルブリード素材もご用意してます。ご興味なる方は、ぜひご連絡をお待ちしております。
なおシリコーンゴムに滑り性を要求されるお客様から「じゃオイルブリードにしたら、滑るゴムになるやん!」というご希望をたまにいただくのですが、問題が2点ほど。
ひとつは滑るといっても油が滲んでいるのでべたべたしていること。もう一つは、中に練りこんだ油が表面に出てきているので、いつかはその油も尽きてしまうという点です。長期間安定的に滑り性を維持することは難しいのです。
滑るシリコーンゴムには別のアプローチが必要ですね。
いくつか滑るシリコンゴムの候補はご用意してますが・・・・・

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