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シリコーンゴムと消毒について&抗菌機能付与について

シリコーンゴムと消毒について&抗菌機能付与について

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この数か月間、新型コロナウイルスのせいで、本当に世の中ががらりと変わりましたね。
大阪も本当に街中での人が少なくなりました。一般的に自由人で全員が血液型Bちゃうか?と言われている大阪人がこの緊急時に一致団結してルールを守っているのは意外でした。それとほとんどの人がマスクをするようになりましたし、家の中や事務所に入る時はまず消毒!。これがほとんど習慣となりましたね。私自身もこの3カ月でこれまでの人生でやってきたのと同じ回数ぐらいの手洗いと消毒をやったような気がします。

さて今回は、上記の点をふまえて、シリコーンゴムと消毒ならびに抗菌機能についてお伝えしましょう。

哺乳瓶の乳首をはじめ赤ちゃんのトレーニングマグカップの吸い口や調理器具まで口に直接接するものから食品にかかわるものまでシリコーンゴムは使用されています。
シリコーンゴムは比較的不活性で、生体にも安全な素材なので当然の用途と言えますね。
当然ながら清潔な状態で使用したいものですよね。
では、消毒薬を使用することはどうなのでしょうか?
ゴムなどの高分子材料がある薬品等に対して破壊されないか?膨潤(ふくらんでぶよぶよになって使用できなくなること)しないか?劣化が極端に進まないかというのは材料の使用時にはとても重要な要素です。このような状態が起きないことを薬品等に対して耐性があると表現します。

さて今回の消毒の件で一般的に良く使用されているエチルアルコール(エタノール)へのゴムの耐性を見てみましょう。
各種資料で微妙な違いがありますが、天然ゴムやSBRなどのジエン系ゴムはアルコールは使用可能ですね。ただし、NBRだけは×です。油に強いNBRがアルコールに弱いのはちょっとビックリでした。その他ではウレタンゴムも△~×といった感じです。
さて、肝心のシリコーンゴムですがエチルアルコールへの耐性は△~×!基本的に使用不可となっています。おもに膨潤(体積が膨らむ)するようですね。信越化学の資料によると50℃のアルコールに168時間浸漬すると15%膨らむということです。一般的に耐溶剤性、耐薬品性に優れているといわれているシリコーンゴムがエタノールに弱いとは、これもまたちょっとびっくりです。
まぁ、50℃という、あつ燗のような温度のアルコールに168時間(=7日間)消毒のためにつけっぱなしにする状況など想定しづらいですが、もしシリコーンゴム製の製品をアルコールで消毒する場合は、どぶ付けは基本的に避けて、アルコールを塗布したのち殺菌効果が得られる時間(5~10分?)後に水洗いするのが良いでしょう。
むしろシリコーンゴムは熱に強いので、熱湯での消毒の方が向いているでしょうね。

次にアルコール不足でその代替品として取りざたされている次亜塩素酸水ですが、こちらの方は現時点であまり資料がそろっていないですね。シリコンゴムでの試験はやっていないようです。天然ゴムは耐性があるようですが・・・。これは基本的に弱酸性のようですから、そんなにシリコンゴムが弱いとは思えませんが、何といっても試験結果がないので、もし次亜塩素酸水で消毒した場合も上記と同じく一定時間放置後、水洗いをすることをお勧めします。なお、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは全く別の物ですから気を付けて下さいね。間違っても次亜塩素酸ナトリウムを水に溶かして使用してはいけませんよ!

さて、最後に抗菌性です。このところのコロナ騒動で抗菌性能にも興味を持たれている方が多いようで、先週だけでも3件抗菌シリコーンゴムに関するお問い合わせを頂きました。
最初に結論から申しますとシリコーンゴムそのものには抗菌機能はないと思われます。
しかし、抗菌剤を練りこむことで素材そのものに抗菌性を持たせることは可能です。
当社でも常に使用している抗菌剤(富士ケミカル様のバクテキラー)がありますし、その他のメーカーの抗菌剤も取り寄せ可能です。また、お客様から支給いただいた抗菌剤を練りこんだ抗菌シリコーンゴムの制作も可能です。抗菌剤メーカーである富士ケミカル株式会社様とも直接相談できる関係にありますので、こと抗菌に関しては色々なご相談をお伺いすることができますよ。
抗菌性シリコーンゴムにご興味のあるかた、その他の抗菌合成ゴムに興味のある方もぜひ弊社までお問い合わせをお待ちしております。

それでは、皆様コロナに気を付けて、どうぞご自愛ください。。。

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