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山森商事株式会社まで

シリコーンゴム

弊社の事業内容のご紹介

山森商事のご紹介

2021年をむかえて、気が付けばあっという間に2月。節分も超えてしまいました。
またも期間が開いてしまった怠け者ブログです・・・・(-_-;)

さて、年も変わったというか、季節も変わったことですし、改めてというか自社の紹介したいと思います。
というのも、この年末年始にお会いした様々なお客様、特にこのサイト経由でお問い合わせいただいた
お客様が、当社の業務についてあまり正しくご理解して頂いていないことに気付いたからです。
皆さんの概ねのご理解は「なんかシリコーンゴムに強くて、製品づくりに相談にのってくれる会社」という感じです。
もちろん、このご理解は正しいのですが、それだけではありません。
ひとえにHPでの私の記述が中途半端であることが原因ですね。。。。。

では、当社、山森商事株式会社はどんな会社か?端的に言えば、ゴム・プラスチックの材料屋さんです。
ただし、当社はゴムやプラスチックの原料販売だけではなく、製品に関するご相談までお応えできる
材料屋さんとなっています。
具体的には弊社の取り扱い品目は以下のようなものとなっています。

①ゴムに関わる原料販売
弊社ではゴムの本体である合成ゴムポリマーやゴムに添加するカーボンや炭酸カルシュウムなどの
充填材、硬化剤や老化防止剤などの薬品などを販売しています。これらの商品はそれ単体ではゴム製品の材料
とはなりません。これらの原料はゴムの混錬業者さんにて混ぜ合わせて、ゴムの製品を作る材料(生地)
を製造されます。練るという工程は以前のブログでゴムの配合のあたりでも書いていましたね。

②ゴム製品の材料になる練生地の販売(合成ゴム)
次に混錬業者様で混錬したゴム生地(未硬化生地(未加硫生地))を仕入れて、ゴム製品成型メーカー様に
販売しています。ゴム成型メーカー様の製造される製品のジャンルは多岐にわたり、自動車や家電、化粧品等の容器、
健康グッズなど色々な業界のお仕事をされています。
ゴムの種類もSBRやEPといった汎用品からフッ素ゴムやCSM(ハイパロン)、ウレタンゴムなど特殊なゴム
も取り扱っています。

③ゴム製品の材料になる練生地の製造販売(シリコーンゴム)
シリコーンゴムの練生地に関しては、弊社が自社工場を有して”製造業”として加工している製品です。
ここが弊社の特徴である「シリコーンゴムに強い」の源泉となっている部分です。
シリコーンゴムは国内4社メーカーの全てのポリマーを取り扱っております。
また顔料も数多くの種類を保有しているので、ゴム材料をご希望の色に合わせる”調色”を得意としています。

④プラスチック原料の販売
樹脂原料も取り扱いをしています。PE、PSなどのコモディティ商品からEVAやエラストマー、塩ビなどの
少し特殊な商品も販売しております。

⑤ゴム・プラスチック製品の企画・製造・販売
上記の②~④までの材料を販売しているお客様はすべてものづくり企業です。
弊社では、そのお客様であるものづくり企業に依頼して、ゴム製品・プラスチック製品を製造して
いただいています。お客様に製品を作っていただいて、その材料は弊社から購入いただく、
Win-Winの関係を築くことで材料屋中心のものづくりのネットワークをつくっています。
一方、ものづくりをご相談頂くお客様からみると、材料選定から最適な成型メーカーとのマッチングまで
ワンストップでご相談できる上に、既存の流通より簡素化された商流を実現していることから、
コストメリットもあるというわけです。
特にシリコーンゴム製品については、自社工場で材料加工をしていることから試作のスピードや
小ロット対応からコスト面などでものづくりにとって大きなメリットが生まれます。

このように当社でのゴム・プラスチック製品づくりを「材料屋中心のものづくり」とお伝えしております。
つまりゴムのことなら原料から製品までワンストップでご相談いただける会社ということになります。

いかがでしょうか?弊社のイメージをつかんでいただけましたか?
う~む。自分で書いていて、ちゃんとお伝えできているのか自信がありません。
よくわからん!または興味をお持ちいただいた方はぜひお気軽にお問い合わせを頂ければと思います。

どうぞ宜しくお願いいたします。

シリコーンゴムとラバーキャスト

まだまだ暑いですな。こうも暑いと外に出かけるのもはばかれますが
そもそも、世の中はコロナで外出がはばかられる状況ですから、巣ごもりするしかないないのでしょうか?レジャーなんかは全滅なんでしょうか?
たしかに今年は海水浴場もクローズされているところが多く、身近なところでは、大阪の二色の浜海水浴場なんかも開設されず、例年はビキニの女子高生であふれているのですが海水浴場エリアの設定すらされず、人出も例年の1/4~1/3ぐらいという感じです。
そんな中で釣り(フィッシング)は活況らしいです。当社のお客様で釣りの疑似餌(ルアー)でメタルキャストのメーカーであるセカンドステージさん(http://secondstage01.com/)にお聞きすると、さすがに自粛要請期間の4月は先行きが不透明だったそうですが、自粛が明けて以降は比較的いい感じで釣り具市場は動いているそうです。

たしかアウトドアで海際では密になりようもありませんし、あまり騒々しく行うスポーツでもないし、何といっても解放感あふれてのんびりリラックスできるとなれば、今のご時世にぴったりのスポーツ・レジャーかもしれません。

さて、メタルジグと言えば、金属製の疑似餌(ルアー)ですが、そのセカンドステージ様とゴム屋の弊社にどんな関係があるのか?それがタイトルにあるラバーキャストです。

皆さん、ラバーキャストって言われても初めてお聞きになる人がほとんどでしょう。
ラバー:ゴム
キャスト:型にとる。鋳造する。
つまり、鋳造の一手法で、溶けた金属を型に流し込んで製品を作るのですが
その型にゴムを利用した手法がラバーキャストです。
よくアクセサリーなどの製造にも使用されるようですね。

と言っても、わたしもセカンドステージの中村社長にお問合せをいただくまで
まったくといってよいほど、このような用途にゴムを使用されているのを知りませんでした。

ラバーキャストでの金属製品製造方法は、円形の未加硫ゴムに製造したいもの(セカンドステージ様の場合は、ジグ(ルアー)の原型モデル)を押し付けるなどして、原型を転写します。
その後、そのゴムに加熱して硬化(架橋)させれば、ゴム型の完成です。
原型と同じ空間がゴムの中にできたことになります。
ゴム型は円の中心部に穴が開いており、その穴から製品本体に向かって、材料の通り道が彫ってあります。

さて、実際の製造ですが、このゴム型を遠心分離器にセットして、高速回転します。
そして、中心の穴部分に溶けた金属を流し込みます。すると遠心力で溶けた金属が製品の形に充填され、冷えれば製品の出来上がりというわけです。

さて、その型に使用されているいるのが弊社が得意とするシリコーンゴムというわけです。
たしかにシリコーンゴムは一般的に他のゴムに比べてダントツに熱に強い素材ですし、他のゴムよりも未加硫段階で柔らかいので、まさにこの用途にうってつけの素材と言えるでしょう。

この案件は弊社のHPをご覧になられたセカンドステージ/中村社長からご連絡を頂いたことで始まりました。
というのも、現在ラバーキャスト用材料はアメリカ製か中国製が主流ですが、ロットがそれなりに大きいのと、素材に対して、なんらリクエストを聞いてもらえないということに中村社長は問題を感じておられて、同じような材料を国内で調達できないかとという思いからご相談をいただいたわけです。

聞けば、溶けた金属の温度は300~400℃とのことで、さすがに熱に強いシリコーンゴムでもこの温度ではなかなか耐えられないと思います。実際に中国品では製造した金型は200回ぐらい使用するとひび割れて、また最初の型作りから必要となるとのことでした。中村社長からはその耐久性をもっと上げれないかというポイントと小ロット対応の2点をご相談頂きました。

そこで、何度かテストと打ち合わせを重ねて、耐熱性向上とコストとを両立させたラバーキャスト用素材の開発に成功しました。
実際にセカンドステージ様でお使いいただいていますが、価格面についてはアメリカ製素材の約1.3倍、中国製品の2倍ぐらいと高価格ではあるのですが、それらの海外製品が200~300回使用すると上述のようにひび割れて使えなくなるのに対して、弊社のラバーキャスト用材料では1,000回使用しても問題なく使用できるとのことです。
材料の価格差を覆すだけでなく、型製造の手間を考えれば大きなメリットがあることは間違いありません。

当社としても、まったく知らなかったジャンルでシリコーンゴムが使用されているのを教えていただいて、また、その用途にご満足いただける商品を開発できたことは興味深い事例ですし、非常にセカンドステージ/中村社長に感謝しています。

ということで、弊社ではこのようにセカンドステージ様と共同開発したラバーキャスト用シリコンゴムを一般にも広く販売しております。
もしご興味のある方は、どうぞお問い合わせをよろしくお願いします。

ただし、釣り具関係業界の方には、セカンドステージ様を代理店として販売させていただいておりますので、そちらの方は、セカンドステージ様までお問い合わせ下さい。
セカンドステージ様では、単に材料販売だけではなく、型製造から鋳造までのアドバイスも頂けると思いますよ。

また。今回の事例のように、弊社ではゴムと新しい用途の出会いを求めております。
なにか少しでもご相談いただけることがあれば、お気軽にお問い合わせをお待ちしております。

ラバーキャスト用シリコーンゴム問合せ先
一般:山森商事株式会社:info@e4-rubber.com
釣り具関係:セカンドステージ:http://secondstage01.com

その他のお問い合わせも山森商事株式会社:info@e4-rubber.comまでお待ちしております。